2018年1月28日日曜日

ヨーロッパのインターナショナルスクールについて(5)

3月下旬、私はインターナショナルスクールのプロモーションのためにクリスティン・Wとともに日本での大規模な青少年のための音楽祭に赴いた。世界各国から音楽を学ぶ青少年の集まるこの音楽祭の重要性はすでに前年の暮れからクリスティン・Wのほかホルヘ・N、クルト・Bなどにも力説しておいたのにインターナショナルスクールは何の準備もしておらず、ホテルも予約されていなかった。この音楽祭は地方都市で行われたため周辺のホテルは年明けにはすでに満室となっており、インターナショナルスクールの事務が3月にシングルルーム2つを探した時には50km近く離れた小さな温泉地のホテルしか空いていなかった。インターナショナルスクールは1泊が5万円ほどとなる定員4名の和室二部屋を、クリスティン・Wと私のために予約し、私たちは3日間、片道1時間ほどかけてタクシーで音楽祭の会場に作ったブースに通うこととなった。

しかし、急ごしらえで作ったかんたんなパンフレットの他はすべて英語の資料ばかりで、当初要求したプロモーションビデオやデジタルサイネージ、音響セットなどは準備が間に合わず、Wと二人では十分な対応はできなかった。

音楽祭の最終日、Wと私はこの音楽祭のメインとなるオーケストラのコンサートを聴いた。Wと並んで座席に座ってオーケストラがチューニングを始めると、Wが信じられないことを私に聞いた。

"What is the name of round brass instrument behind violins?"

私は耳を疑いながら答えた。

"French...horn..."

宿に帰ると、沢山のメールの中にシンシアからの連絡があった。
「学校についてオーストリアの雑誌に記事が載ったので知らせたい」
とのことであった。




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