2016年10月1日土曜日

日本の音大を辞めようと思っている方へ

今年も9月になって、非常に多くの方から「日本の音大で嫌な思いをたくさんして辛いのですが、どうしたら良いでしょう?」「日本の音大を辞めたいのですが、どうしたらいいでしょう?」というメールを頂くようになりました。このようなメールは毎年、夏休み前には少ないのですが、夏休み明けに急に多くなります。夏の間に悩んでおられる方が多いのでしょうが、できれば夏休み明けご相談いただいたほうが良かったと苦慮しています。と言うのは、辞めたいと思っている方の多くが後期の授業料を納入してしまってから「やっぱり日本の音大は続けていけない、辞めたい」と思うからです。中には「前期からすでに辛かった」「1年生の時から疑問を感じていた」という方も多いです。

しかし、現実的にはもし一度日本の音大に入ってしまった場合、もしドイツ語圏への留学を考えているなら1年生の単位は取ってしまい、1年次を終了させてしまうことをお薦めします。その後で、決断ができるのであれば2年生には進級せず、1年生のうちに留学準備を済ませ、留学先も決めておくことがベストです。そうすれば貴重な時間をあまりロスしないですみます。

日本の音大を辞めて留学しようと思う方に言っておきたいのですが、まずは自分の技術が国際的に通用するだけのものなのかをよく見極めてください。もちろん、留学によって得るものはそれぞれあると思いますが、もし海外経験をしたいだけならワーキングホリデーなどを使うことの方をお薦めします。また、留学準備のため日本で長期間語学学校に通う方が多いのですが、それで留学を先延ばしにするくらいなら受験の前に早めに渡航して現地の語学学校に行くことをお薦めします。

かなり多くの方から同じような質問がありましたので、ここでお答えしておきます。

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